ブラジルの超高級シーシャ「Egermann(エガーマン)」。
このたび、エガーマンの中でも日本未発売の希少モデルの数々が一斉入荷します!その背景には、実はとある悲しい事情が…。
2020年1月のばんびえん高田馬場2号店オープンに合わせて、オーナーりょーさんが日本に持ってきたエガーマン。
希少モデル一斉入荷に至った経緯と、エガーマンへの熱い想いを語ります。
エガーマンの魅力を語った記事もあるので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
世界最高を求めて出会った「エガーマン」
遡ること2017年、世界最高のシーシャボトルを探し回っていたりょーさん。
インスタや海外サイトを片っ端から調べ、ついに出会った運命の1本。それが、エガーマンでした。
ボヘミアガラスと24金という一流の素材に、一流の造形が組み合わさったブラジルの至宝。
そんな熱き想いを胸にひたすらラブコールを送り、ついに2020年、エガーマンの輸入に成功。
シーシャ通販Tokyo Shishaでの取り扱いに加え、同年オープンした高田馬場2号店に全台導入という、華々しいデビューでした。
エガーマンは最初否定され続けていた!?
そんなエガーマンですが、実は日本に導入するにあたり、最初は猛反対を受けています。
その理由は、値段。
シーシャ本体は大きくステムとボトルという2つのパーツに分けられます。
実用十分なシーシャ本体を用意するにあたり、この2つ合わせて1~2万円、せいぜい3万円出せば事足りるもの。特にボトルの値段は安く、5000円前後が相場です。
そんな中、エガーマンはボトルだけでなんと3万円!しっかりこだわったシーシャ本体が1本まるまる手に入る値段です。
「そんな高級ボトル、まだまだ水タバコ後進国の日本で受け入れられるわけがない」
そんな声が内外から噴出しました。
りょーさんが共感したエガーマンCEOの「想い」
日本で受け入れられるかも分からない中、そんな大きな買い物をどうやって決断できたのでしょう?
エガーマンの創業者は、世界トップクラスのフレーバーメーカーであるFUMARIとSTARBUZZで働いていた人物。
最高のフレーバーを作ってきた彼の想いとは…
「プレミアムなフレーバーは、プレミアムなボトルで吸いたい」
シーシャを吸う時、一番に目に入るのはシーシャ本体。
「シーシャはまず見た目で吸う」、りょーさんが事あるごとに口にする言葉です。お気に入りのボトルで吸うシーシャは、何ものにも代え難い満足感があります。
誰よりも自分の好きを追求し、シーシャへの愛も人一倍大きいりょーさんにとって、エガーマンの思想はこれ以上ないほど魅力的でした。
念願のエガーマン、ついに日本へ!
輸入するのも一苦労だった
ブラジルのシーシャ文化はかなり特殊です。
鮮やかな装飾と色付け、伝統的に盛んな木工技術の多用など、一目でブラジルのシーシャだとわかる独特な製品を多数生み出しています。
何より際立っているのは、内需で成り立っているということ。
ブラジル国内のシーシャ需要がとても強いため、自国で生産したものは国内で十分売り切れ、ほとんど輸出されません。
日本というまだまだシーシャ市場が小さな国にエガーマンを持ってこられたのは、りょーさんの熱意が届いた何よりの証明です。
覚悟のエガーマン輸入、その結果は
それだけの覚悟を持って輸入したエガーマン、その結果は…
大成功でした!
通販サイトでも大好評。卸売でもオーダーを多数いただき、エガーマンで提供するシーシャ屋さんが日本各地に誕生しています。
こうして日本に高級ボトルという選択肢が生まれたのです。
「プレミアムなフレーバーは、プレミアムなボトルで」
この思想に共感する人が多数存在し、今も増え続けているという事実。これだけで、日本のシーシャ市場の未来が少し明るく感じられませんか?
馬場2号店から始まったエガーマンでの提供ですが、今ではばんびえんの原点である馬場本店でもエガーマンで提供しています。
合わせるステムはAmazon Hookah、こちらも同じくブラジルが誇る超高級パイプです。
こちらも紹介記事があるので、興味がある方はぜひご一読ください!
エガーマンの希少モデルが一斉来日!
エガーマンが誇るラインナップの数々
そんなエガーマンですが、日本に持ってこられたのはごく一部。
エガーマンは、その形状とサイズ、装飾の模様や素材によって数多くのバリエーションがあります。
店舗提供用に使っているボトルはジーニーという形。
この他にもTokyo Shishaでは、シーノというベルのような形状のモデルや、その小型版であるミニシーノなどを取り扱ってきました。
その一部は、馬場本店に展示中のオーナーズコレクションでご覧いただけます。
希少モデル一斉来日の背景にある「悲劇」
そしてこの度、エガーマンが誇る数々の希少モデルがTokyo Shishaに一斉入荷します!
本来であれば最低オーダー数が決まっているため、少品種大量仕入れしかできないエガーマン。今回はその真逆で、多品種少量仕入れが実現しました。
従来扱ってきたジーニー、シーノに加え、UFO、タワー、ティアドロップ、バルカン、デューク、エッフェルなど、形状だけでもこれだけの種類があります。
加えて、エガーマンの中でも更にハイエンドに位置づけられるプラチナやハンドカット(切子ガラス)のモデルも一挙集結。
そんなエガーマンの希少モデルの数々を、
(準備間に合えば)2月2日(金)19:00からTokyo Shishaで販売開始します。
これに至る経緯は、少し悲しいものです。
ロシア・ウクライナ戦争により、実は去年の夏頃からエガーマンの工場は稼働していません。
ボヘミアガラスを使用するエガーマンの工場はチェコにあり、戦争の影響をもろに受けてしまっています。
今回の仕入れは、すでに製造が完了していた在庫分を買い取る形で実現しました。
終戦前最後のエガーマンであり、次日本に持ってこられるのはいつになるか分かりません。
エガーマンを救いたい!
今回の仕入れにあたり、りょーさんの想いは3つ。
- 少しでもキャッシュを渡し、エガーマンを助けたい
- 素晴らしいボトル達が失われてしまうのを防ぎたい
- 日本のシーシャラバー達に数々のエガーマンを届けたい
経緯は悲しいものですが、これは日本人にとってまたとない機会。
本来お目にかかれない数々のエガーマンが、一気に日本にやってくるのです。さながら、普段は海外にある美術品が日本の美術館にやってきて、特別展が開催されるようなもの。
今回Tokyo Shishaで販売するエガーマンは、そのバリエーションが素晴らしい一方で、1つ1つの仕入れる量はごくわずかです。日本では1,2点、世界でももう出回ることがないであろうボトルばかり。
冷やかしでも構いません。ただ、見てほしいのです。
エガーマンというブラジルが生んだ至宝が、いかに美しいか。
そしてもし、「これで吸うシーシャは美味しいだろうな」と思ってくれたなら、そんな1本に出会えたなら、ぜひご購入いただきたいと思います。
自宅に届いて、炭を焼き、至高のボトルで至高の1本を吸ったあと、ぜひお店に感想を伝えにきてください。撮った写真を自慢しにきてください。
「プレミアムなフレーバーは、プレミアムなボトルで」
その想いに共感してくれる人が、日本に1人でも多く増えますように。
この記事を書いた人
つー@ばんびえん / Daiki Tsukamoto
ばんびえんスタッフ。
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Twitter:@daiki_vangvieng