事務所を掃除してたら懐かしいものが出てきました。
ぼくが生まれて初めて買ったシーシャパイプです。
吸い始めて10年以上が経った今、昔と今のシーシャ環境を思い返してみることにしました。
今と大きく違うところは以下の10個です。
①洗えるホースなんてなかった
②エジプシャンボウルのみしかなかった
③炭の選択肢もほぼほぼなかった
④当時よく見た作り方はこんな感じ
⑤1〜4の機材で吸ってみた
⑥フレーバーも味が変化している
⑦他社セットアップ(組合わせ)なんてなかった
⑧フレーバー会社も2〜3社しかなかった
⑨ファンネルもHMSも意味がわからなかった
⑩店舗数も雇用もなかった
一個一個、時代を遡っていきましょう。
洗えるホースなんて無かった
基本的に洗ったら即死するチューブで吸ってました。
そのため、毎週ホースを新調。
しかも、今よく見るプラホースの2〜4倍以上の値段だった気がします。
なんで洗えないかって言うと、ホースの形状維持のため、中に渦巻き状の針金が入ってるんですよね。
一度でも洗っちゃうと、この針金が錆びて、それを吸うと、口の中にサビが入り込んできてむせむす。
経験したことある人、いますか笑?
② エジプシャンボウルのみしかなかった
店も家もみんなコレで作ってました。
味や煙の管理がすこぶる難しいけど、濃厚な味とパンチ力のある煙を作れるため、今でも玄人から支持の高いエジプシャンボウル。
作り手の技力がMAX出るボウルです。
手作りなため、形が一個一個びみょうに違うから、直接物販店に行って形の良いものをディグって選んで買ってました。
今思い返すと、ボルテックスとファンネルが出てくるまで、
“エジプシャン”って呼ばれてたっけ?って疑問が出てきます。
比較対象やジャンルができて初めてついた名前かもですね。
もう一個よく見たのは、MYAって会社のエジプシャンボウルです。
こちらはマシーンメイドだったので、一個一個の形が同じで、さらにカラーバリエーションも豊富です。
どちらにせよ、4〜5個の穴があるエジプシャン以外に選択肢はありませんでした。
③炭の選択肢もほぼほぼなかった
炭の選択肢はたしかですが、ミツボシのシルバーチャコールか、
アルファーヘルのクイックチャコールか、ホームセンターの柏炭か、の三択でした。
ココナラがその後に来日した気がします。(個人的に1番好きな炭)
着火剤入りの炭は早く焼けるので便利ですが、独特の香りがフレーバーを邪魔します。
今では懐かしい香りでもあります。
また、当時は電気コンロで炭を焼いてる人間なんていなかったので、だいたいガスコンロかガスバーナーか七輪で炭を焼いてるところがほぼほぼでした。
④ 当時よく見た作り方はこんな感じ
ばんびえんオープン当初、こんな感じの作り方でした。
基本的にシーシャ屋は全店舗、エジプシャンにアルミ、炭は直置きの時代。
よく吸う人ほど乗ってる炭が燃焼して、小さく丸くなるので、コロコロと中心部に転がってフレーバーが焦げたり、
ボウルの上からトレーに転げ落ちて、煙が出なくなってました。
店内で「カラーン」って音が鳴ると炭がトレーに落ちたよサイン。
(その音がトラウマです笑)
ロータスやターキッシュリッドやアマボなど、ヒートマネージメントシステムなんて無く、本当に職人の仕事って感じでした。
この作り方でワンオペ満席になってトングを持って店内をかけまわってました。
⑤せっかくなんで1〜4の機材で吸ってみました。
着火剤の香りが嫌でなければ、意外と普通に吸えるんで、
「旅行先で1本だけ吸う」みたいな時は選択肢としてアリかもです。
ひさびさに昔の作り方をして炭を落としてテーブルが焦げました。
ぼくはやっぱり好きじゃないです。
⑥フレーバーも味が変化している
世界で1番吸われてるんじゃないかってミントフレーバー、アルファーヘルのミント、昔はめちゃくちゃ甘かったです。
市場のミントフレーバーは、「FMLが出る前と出た後」で、清涼感のレベルが全然違う気がします。
他にも、シーシャの定番アルファーヘルのトゥーアップルズ(ダブルアップル)
これもパッケージが変わるたびにリコリスとアニスの出方やバランス、煙の質や味が変わってます。
アルファーヘルは世界中で吸われてる上に、歴史が長いだけあって、ボジョレーヌーボのようにちょっとずつ改良されてて、シーシャ好きとして楽しみの一つです。
⑦ 他社セットアップ(組合わせ)なんてなかった
既存の組合せのパイプとボトルしか見なかった10年前。
今は、パイプはエジプシャン、ボトルはチェコのボヘミアグラス、なんてのもよく見るようになりました。
世界中でシーシャ器具の製造が行われるようになって、他社同士でも、ある程度の互換性が生まれたからかもしれません。
ぼくはこのセットアップを考えるのが好きです。
他の人と被らないし好きな吸い心地や見た目が作れるとヨダレもんです。
自分のためのスペシャルシーシャセットアップは気分が良く、煙もうまく感じます。
⑧ フレーバー会社も2〜3社しかなかった
ぼくが吸い始めた時は、エジプトのNAKHLA(ナハラ)、UAEのALFAKHER(アルファーヘル)、ほぼほぼこの2社のみでした。
そして少しずつ、GOLDEN LAYALINA(ゴールデンラヤリナ)が入ってきたくらいでした。
アメリカフレーバーが頻繁に日本に入り出したのは、ざっくりですが2012年くらいだと思います。
みんな輸入方法がわかって、どんどんフレーバーが増えていきました。
早く追いつかねばと、ひたすら吸いまくっては、情報交換に勤しみました。
シーシャ屋さんのメニューが大幅に変わっていくのも楽しかったです。
そんな中、何の知識もなく初めてTangiers(ダークリーフ)を吸った感想は「これ違法じゃね?」です笑
⑨ ファンネルもHMSも意味がわからなかった
まじでみんなパニックでした笑
ファンネルボウル、ボルテックスボウル、ロータス………
刀で戦ってた日本に、鉄砲を持ってきたアメリカ、みたいな衝撃。
くそ高い鉄板(ロータス)輸入して炭を置いたっけ全く煙が出なくて詐欺かと疑いました。
ファンネルとか、なんで穴が1個?ん??
って、理解ができず、逃げるようにエジプシャン吸ってました。
同じフレーバーをエジプシャンとファンネルに詰めて、よく吸い比べなんかもやってました。
⑩ 店舗数も雇用もなかった
今の自分の仕事があるのは何も無いところから先人が頑張ってシーシャを盛り上げてくれたからだと、店を始めて9年になる今も実感しています。
そんな人たちを応援し続けるシーシャ好きのみなさんのおかげでもあります。
こーゆーのを思い返せる機材で吸い、初心を忘れずにこれからも頑張ります。
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